[自己啓発/読書] 「働き方」の教科書(出口 治明 著)

オススメ度 ★★☆☆☆


Posted by Ryuichi Yamashita on Nov 28, 2016

著者の出口さんは50代で日本生命を退職後、ライフネット生命を立ち上げられた、ベンチャー業界ではとにかく有名な方ですね。世界史にも造詣が深く、そのあたりの本も出版されています。本書は昨日記事を書いた、「シンプルに考える」(森川 亮 著)と同じくブラブラしている時に見つけ、少し気になったので購入して読んでみました。

「働き方」の教科書

オススメ度:★★☆☆☆

本書では20代、30/40代、50代向けにそれぞれ出口さん自身が考える働き方が書かれており、頷ける部分もそれなりにあったのですが、自身が約30年間のサラリーマン勤務を経て50代で起業されていることもあり、その通りの生き方が「働き方の教科書」として記載されていることに少し違和感を感じました。

個人個人で置かれた状況やそもそもの労働に対する価値観なんていうものは異なってきますから、私が思うに、働き方の教科書という題自体がおかしいのかもしれません。そのあたりの逆説的内容を踏まえながらも何か特別な示唆があったかというと少々疑問なので、誠に勝手ながら今回はオススメ度星2つです。

話変わりまして、では、私自身が例えば20代の人に働き方という点で何かアドバイスのようなものがあるとすれば次のことくらいでしょうか。

人生を賭ける対象を見つけられるまで、腐らず、探し続けること。

常に現時点で各個人がする判断は、その時点でその個人が有している知識であったり、考え方に依存すると思います。例えば、就労経験の無い、就活中の学生の方なら、あくまでも学生目線で企業を選ぶしかありません。その時はそれでいいと思います。その結果選んだ会社で人生を賭けて成し遂げたい仕事ができたならそれは幸せなことですが、そうでなかったとしても、とにかく諦めず探し続けてください。そしてこれはおそらく、そうでない可能性が一般的に高いと思っています。たまたま高校生の時に付き合った女性と結婚して死ぬまで一緒なんていう確率が、この世の中でどれほど低いかということを考えれば納得して頂けるのではないでしょうか。社会人として働いて、その結果、目線というか社会に対する見方も変わってくるでしょう。であればその時にまた考えればいいのです。でも、決して腐って探すのをやめてしまってはいけません。いつか向こうから忍び寄ってくる、その時まで必死に探し続けてください。

最後に、有名なこの言葉で終わりたいと思います。'Don’t settle, Keep looking.'