書店で一目見て、そのタイトルに引き寄せられるように購入してしまった本。筆者はマーケティング・コンサルタントとしてコンサル会社を経営しており、そこでのノウハウが詰まった本とも言えそうです。

オススメ度:★★★★☆
本に記載されている内容は比較的平易で読みやすく、短時間で読めてしまいます。それでいて昨今のトレンドである新しいマーケティング手法について具体的な例も用いながら説明されていました。筆者によればその名も「フォーカス・マーケティング」というマーケティング手法なのですが、要約すると、①特定のコミュニティにフォーカスし、②コアなファンを獲得、その上で③そのファンとコミュニケーションを取りながら、そのファンをハブにして商品やサービスへの熱を伝染させていく、というものです。
このように書くとこれまた当たり前なマーケティング手法であるような気がするのですが、一つ一つ丁寧に見ていくと、自社サービスが①まず特定のコミュニティにフォーカスできているか、という点と、②サービスの熱烈な支持者であるファン層ときちんとコミュニティを取れているか、という点は十分内省すべき点かと思いました。
自社サービスを今後約半年に渡って10個ほど創出し、運営していこうと考えているのですが、具体的なマーケティング施策の候補として下記の方策を実践し、その効果測定をしていきたいと思います。(結果はまた後日ブログとしてTech分野等でまとめたいと思います。)
①サービスごとにFacebookページ、Twitterページ、Instagramページを作成する。
②Facebook広告をユーザカテゴリー別に投稿し、宣伝を行う。
③顧客へのReward(報酬)提供の際は、ブランド認知を図るため、サービスそのものが認知される施策(自社サービスがプリントされたQuoカードの提供など)を選択する。
④ユーザからのフィードバックや質問には必ず回答する。
と、半ば本書と関係のないことをつらつら書いてしまいましたが、もし自社で開発・運営されている商品やサービスのマーケティングがイマイチうまくいかないなあと悩んでおられる方には何かしらアドバイスがもらえる良書ではないかと思います。