[起業] アイディアの捻出方法〜その①〜

形式から考える


Posted by Ryuichi Yamashita on Nov 10, 2016

突然ですが、何かしら新しいアイディアを考える時、皆さんはどのような方法をとられていますか?私の場合幾つか方法があるのですが、中でもかなり効果的だと思っている方法を今回はご紹介したいと思います。

その名も、「形式発想法」です!

現在進行形で英単語の学習アプリを作っているのですが、このアイディアは形式から考えてみました。どういうことかというと、プログラミングの学習サイトでTinder(Facebook経由で登録できる流行りの出会い系アプリ)を作ろうというものがあり、真似をして作っていたんですね。(Tinderを知らない人のために少し補足しておくと、画面上で異性、もしくは同性の写真が出てきて、その写真をもとに「好き」か「嫌い」を選んでいき、もし相手方も自分も「好き」を選ぶとマッチングが成立、晴れてメッセージ交換が可能となるアプリです。)で、ある程度完成したのですが、今更Tinder二世をそのままリリースしても勝ち目なんてありません。そこでこのTinderアプリの形式(UI)で何が本質的要素なのかを考えてみました。

Tinder(App Storeの画像から引用)

Tinderを少しでも触ったことがある人なら想像していただけると思うのですが、このアプリの本質は、
①GPS情報をもとに、近場にいて、かつTinderをダウンロードしているユーザを表示する。
②表示されたユーザに対して、好みかどうか、Yes/Noの二択の質問に答える。
③Yes同士になったユーザはお互いにメッセージを交換できる。
かなり世界的にヒットしているアプリですが、本質的な機能自体はこれくらいしかありません。

実際のところ、プログラミング上①と③は少しハードルの高い実装かもしれませんが、②は比較的容易にできます。

そしてここがポイントです。つまり、Yes/Noで二択を選ばなければならない、もしくは選べるテーマはこのTinderスタイルのUIが非常にマッチする可能性があるということです。そこで私がまず思いついたのが、英単語の学習アプリでした。どういうことかというと、覚えなければならない英単語について、私たちは「(すでに)知っている」or 「(まだ)知らない」の二択を選ぶことができます。「(すでに)知っている」単語は学習する必要がないためスワイプして二度と画面上に出て来ないように消します。Tinderでいうところの「嫌い」に相当するわけですね。一方、「(まだ)知らない」単語は何度も学習する必要があるため、何度も出てくるように履歴に残します。Tinderでいうところの「好き」に相当します。このように、所詮英単語アプリなのですが、少し工夫を凝らすだけでかなり使い勝手のいいアプリが簡単にできてしまいます。(まだ完成していないので、完成次第また発表させていただきますね。)

あくまで一例をご説明しましたが、数あるアイディア発想法の中においては決まった方法論なのでわりと取り組みやすいのでは、と思います。是非試してみてください。