[起業] WEB/アプリの分類

データ用意型VSデータ投稿型


Posted by Ryuichi Yamashita on Dec 27, 2016

すごく当たり前のことなんですが、WEBやアプリのサービスを企画・開発する際に最近よく思うことがあります。それは、インターネット上のサービスは大きく二つに分類されることがほとんどだということです。一つはサービス運営者側が莫大な量のコンテンツを用意し、そこに人々がアクセスするようなサービス、もう一つは、サービス運営者側はコンテンツを事前に用意せず、そこに多くの人々が情報を投稿し、コンテンツ量を増やしていくサービス。MECEに考えてこの分類方法で考察すると色々と腹落ちすることが多いです。

話を簡単にするために、前者をデータ用意型、後者をデータ投稿型と命名して、分類してみましょう。例えば、最近話題となったDeNAさんのWELQやMERYは前者のデータ用意型、InstagramやFacebookは後者のデータ投稿型と言えるのではないでしょうか。

ここで、最近の悩みの種(というか当たり前)なのですが、データ用意型でサービスを開発すると、そもそものデータ量を確保するのに時間がかかってしまう一方で、データ投稿型でサービスを開発するとそもそも情報量がなかなか増えず、スケールするのにこれまた時間がかかるという事態にはまっています。

覚える際に画像(イメージ)とマッチさせながら単語を覚えていく英単語アプリを開発しているのですが、データベース上にそもそもの画像を集めながら、約3,000近い英単語とマッチさせていくのもかなり時間がかかっていて一筋縄でいかないなあという感じです。一方で今まで開発したアプリもなかなかサービス内の情報量が増えていかず、という状況です。もちろんマーケティングや営業に力を入れていないので仕方ない部分もあるのですが、ここでどうやればこの事態を解決できるのかを考えてみました。

まだ実験段階なので大手を振って成果を主張できるわけではないのですが、”データ用意型”と”データ投稿型”のそれぞれいいとこ取りをすればいいのではないかと思うようになりました。つまるところ、データをこちらである程度用意するものの、あとはデータをユーザーの皆さんに投稿してもらうというサービスにしようということです。一見当たり前かもしれませんが、これをうまく実現できると一気にスケールする可能性が高くなるのではないでしょうか。WELQがうまくいかなかった理由の一つは、ユーザーが投稿するスキームをしっかりと構築できず、クラウドサービス上でアウトソーシングすることで無理やり記事量(データ量)を増やす力わざを行使し続けなければならなかったことだと(今となっては)思っています。

なので、ユーザ投稿型の機能を持つ英単語アプリにしようと思っていますが、これは公開されてからのお楽しみということで。何かしら自社サービスを開発されている皆さまもこのあたり考えてみられてもいいかもしれません。