[起業] ベンチャーコンテストへの応募

NCCベンチャーグランプリ2017


Posted by Ryuichi Yamashita on Dec 3, 2016

11/30日付で、ニッセイ・キャピタル株式会社さんが本年度もビジネスコンテストを実施されるということが発表されましたね。プロダクトがそこそこ出来上がってきたので、今回このコンテストに応募することにしました。

ベンチャー企業はビジネスコンテストに応募するべきかという問題について、多くの人は「応募すべき」と考えるのでは、と思いますが、私は必ずしもそうは思っていません。なので少し腰が重いのですが、今回応募しようと思ったのは以下の理由からです。

理由① そこそこ自信のあるプロダクトが仕上がってきた。
言い換えると個人的な意見ですが、プロダクトがまだ全くない段階でコンテストに応募するのは少し時期尚早かと思います。投資家の方たちとディスカッションをしながらビジネスプランはより練られていくものだと思いますが、ビジネスプランだけではディスカッションのネタが個々人の想像に基づくものになってしまうため、そのような状況は起業家、投資家双方にとって効率が悪い気がします。また、必ずしも正確ではないと思いますが、順調にサービスが成長すれば、時間とともに企業価値は上昇するため、早期に投資を受け入れれば受け入れるほど、低額の出資金額で株式を譲渡することになり、その分自分の持分比率が低下する可能性があります。持分比率が低くなってしまえば自社のコントロール力が弱くなるので、当たり前ですが、この点は留意すべき点だと思います。

理由② ビジネスプランを公開するデメリットよりも認知度を上げるメリットを重視した。
ビジネスコンテストに出場するということは、ある程度ビジネスモデルを公開することを意味しています。したがって、特許技術などを保有している特殊な場合を除いて、自社の競争優位性が揺らぐ危険性を秘めています。私が今回開発しているプロダクトも特に自社に固有の技術を用いているわけでは無いため、大手企業にまるパクリされてしまえば即終了!となってしまう可能性はあります。しかしながら、今回は、現在の資本金でやり過ごせるのは冷静に見積もって約半年間程度であり、できるだけ早期に追加の出資先を模索する必要がある点と、開発しているサービスの認知度をとにかく向上させることが先決であるという点の二点を重要視しました。つまるところ、デメリットとメリットを比較して、今はメリットを優先させるべきだとの判断をした、ということになります。

ベンチャーコンテストは最近になって幾つか模索していたのですが、そこそこ大きい規模のコンテストはなかなか無いため、ニッセイ・キャピタル株式会社さんが実施されておられるこのような機会は、ベンチャー企業にとって非常にありがたいものですね。

メリットとデメリットを比較検討された上で、もしご興味あれば、皆様も応募されてはいかがでしょうか。