[起業] ビジョンはあるか

ビジョン曖昧論のススメ


Posted by Ryuichi Yamashita on Nov 15, 2016

昨日は元会社の同期数人と久しぶりに会い、ランチとお茶をしてきました。以前勤めていた会社は一応総合商社の部類に属しているのでいろんな業種の友人がいるのですが、いわゆるIT業に専念してしまっている身としてはいろいろな情報に接することができて新鮮でした。

そこで今の近況もいろいろ報告していたのですが、一人の友人に「会社のビジョンは何なの?」と聞かれた際に、「、、、、ビジョン、、、、、無いんだよね。。。。」という返答になってしまい、「人々の生活を少しでも豊かにするサービスを生み出すことかなあ」とかろうじて答えたのですがやはりボワっとしすぎているような気がしなくも無いですね。

ビジョンについて考えていないわけではなく、私が当初起業しようと思ったのはウチみる!のサービスの可能性を考えたからなのですが、プログラミングを学習し出してから色々なプロダクトを作れるようになってしまい(?)、とりあえず今はビジョンとか考えずに、Build&Build(Scrup&Buildではなく)の時期かなあと考えています。

元LINE社の社長の森川さんもその著書の中で「ビジョンはいらない」と言われていますが、一理あるような気がしています。ビジョンがあると、それに縛られて世の中の流れや変化に対応できなくなる可能性があること、そして本来の顧客のニーズを無視してしまう可能性があることが彼の言う二つの大きな理由なのですが、仰々しいビジョンなんかを策定してしまった日には逆にそれが自分たちの足かせになってしまう可能性は大いにあると思います。

ただ、昨日のその優秀な友人からは「ビジョンがあった方が共感を呼び、優秀な人たちを集めることができるよ」とも言われたのですが、ここがまさに痛い点です。ビジョンがあった方が共感を呼びやすい、したがってファンを得やすいというのも事実かと思います。

会社名をLisfeeにしたのは、日本のITメガベンチャーの多くがどちらかというとゲーム寄りな気がしていて、どうせならゲーム分野ではなく、人々のLife(生活に密接した)分野の事業に取り組みたいという思いがあったからなんですね。なのでとりあえず今はそのような分野でアプリとかサービスをとりあえず作って作って作りまくる時期かなと考えています。そのうち方向性とかは後から絞られ、決まってくるのでは、と希望的観測で今のところ走っています。

なので結論、やはり「ビジョンは?」と今後も聞かれたら「人々の生活を少しでも豊かにするサービスを生み出すことです」という漠然とした答えを、苦虫を噛み潰したような表情でお答えすると思いますが、一応考えてないことはないのでご容赦ください、というお話でした。